ヤシエンスカらはもう一歩進めて、両者は生殖力とことを実証しています。女性の男性に対する好みや気分やホルモンの状態が、性周期と密接にかかわっていることを前提として、ポーランドに住む百人あまりの女性に被験者になってもらい、毎日、唾液を採集して、唾液中に含まれるエストラディオールの変化を見ました。エストラディオールとは女性特有のホルモンで、このホルモンが多いと妊娠しやすくなるといわれています。月経期にとくに上昇して、 14日を過ぎるころには減少し、その後は一定値で推移します。生理のときがもっとも低い状態となります。他方、被験者の乳房の大きさ、体重、身長、臀部の大きさ等を測定して、「乳房の大・小」「 の高・低」によって4つのグループに分類しました。
すると、「乳房が大きくて、プロポーションのよい」グループの女性が、他の3つのグループよりも断然エストラディオールが多いということがわかりました。無意識のうちに男性はプロポーションのよい女性に対して欲情するようですが、それは女性の高い生殖力というメッセージに反応しているのです。WHR第二に、ヤシェンスカ博士らは、この本で何度も出てきた体型のシンメトリーも、生殖力にはおおいに関係があることを実証しました。女性ホルモンと関係している薬指の長さのシンメトリーに着目して、それがどの程度シンメトリーであるか測定します。両手の手のひらの薬指のつけ根からてっぺんまでの長さを測って、右左の差が1ミリメートル以下ならばシンメトリー、その差が2ミリ以上の場合は非シンメトリーとして2つのグループに分類します(そのあいだの1S2ミリ差の人は実験対象からははずすということです)。そして、その2つのグループの唾液を毎日採取して、エストラディオールの変化を測定しました。 200人近くの女性を対象にした実験の結果、シンメトリーな女性は非シンメトリーの女性より、妊娠しやすい時期には21%、それ以外の時期には28%もエストラディオールが多いことがわかりました。つまり、シンメトリーな女性は、より高い生殖力を持つということです。第三に、出生時の脂肪値、つまり生まれたときの体重も、成人してからの生殖力と関係があります。出生時の栄養状態、健康状態等がどのようにその後の成長に影響するか、近年、研究がさかんになっていますが、ヤシェンスカらは、出生時に「平均以上の脂肪量を有している女性は、エネルギー負荷の高い状況下でも卵巣抑制を生じさせにくい」と報告しています。つまり、エネルギー負荷が多分にかかる身体活動が行われると、生まれたときに平均以下の脂肪量を有した女性は、卵巣のエストラディオールの値が低下しやすいということです。

参考記事:出会いアプリ おすすめ